沿 革
火山研究センター80年の歩み
 京都大学火山研究センターは,火山地域における地球物理学的手法を用いた観測を通じ,火山噴火メカニズムや火山活動にともなう諸現象の解明といった火山に関する研究・教育を行うことを目的に 1928年(昭和 3年)に設立されました.火山研究センターの設立の経緯は,当センター初代所長となる志田順(しだとし)博士が,フランスの A. Lacroix博士,アメリカの A. L. Day博士らから,当時活発な火山活動を続けていた阿蘇火山に「火山研究のための研究所を設立しては」との勧奨を受けたことがきっかけになっています.これを受けて 1927年,国費および熊本県の援助により当センター本館の起工がなされ,1928年 3月本館が完成,同時に火山の研究が開始されました.以降,80年にわたり阿蘇の地にあって観測体制の拡充・設備の近代化を進め,阿蘇火山をはじめ,九州の多くの火山に観測施設を設置し,火山の研究に取り組んでいます.
年月日 出来事
 1923年(大正12年)  大分県および別府町の援助により別府本館建物が竣工
 1924年(大正13年)  研究および業務の開始
 1926年(大正15年)  開所式を挙業、名称は地球物理学教室附属地球物理学研究所フランスのAlfred LACROIX、およびアメリカのA.L.DAYの両博士が初代所長志田順博士に阿蘇火山に研究所を設立するように推奨
 1927年(昭和2年)  国費および熊本県の援助によって火山研究施設本館(阿蘇)の起工
 1928年(昭和3年)  火山研究施設本館完成とともに研究を開始.地震計を設置
 1932年(昭和7年)  第2回極年(polar year).火山研究施設に地磁気観測が付加
 1937年(昭和12年)  本学官制の一部改正に伴い地球物理学研究所(別府)と火山研究施設(阿蘇)が統合.火山温泉研究所と改称
 1959年(昭和34年)  文部省令により両研究所が分離、理学部附属地球物理学研究施設と同附属火山研究施設が設置され設備と定員が拡充された
 1987年(昭和62年)  地球物理学研究施設(別府)に熱水環境部門および地熱形態研究部門(外国人客員研究部門)の2部門(10年時限)を増設
 1997年(平成9年)  両研究施設を統合し、理学部附属地球熱学研究施設を設置.本部を別府に置き、阿蘇の施設は地球熱学研究施設火山研究センターと称する
 1998年(平成10年)  大学院理学研究科附属地球熱学研究施設および同施設火山研究センターと改称
  2016年(平成28年)4  熊本地震により本館が被災
   
 研究目的
 阿蘇火山
 観測施設一覧
 メンバー
 ライブカメラ
 アクセス
 リンク
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